自己流恋愛組曲
理科室は臭い。
「うっそ、ここの理科室スゴイ薬品臭い!!」
”アタシの学校そんなに臭くなかったァ!!”
文句を言いながら席に着く馨。
その隣で、私は苦笑いをしながら席に着いた。
ツンツン、
「へ?」
誰かが肩を突付いた。
「ねーねー、落越さんだよねぇ??」
「あ、うん。そうだけど・・・」
色素の薄い茶色い髪、
頼りなさそうな笑顔
誰?コイツ。
「俺安西友貴って言うンだけどねー」
安西、 友貴・・・・・??
「メアド教えて~、俺も教えるから~」
「・・・なんで?」
胡散臭すぎる。
高1でこんな奴いるの??