自己流恋愛組曲
「・・・」
どうしよう、
安西が黙った。
「ちぇー、使えないな~」
「ッあ、ごめん」
「武田さんに借りてこよぉーっと」
はぁ??
使えないって何??
てか武田さんって学年一可愛いっていう武田さん??
見ると、安西はその武田さんに頼み込んでいた。
武田さんは笑って「しょうがないなー」といって300円を渡した。
そして安西は戻ってくると
「武田さん超やさしーー香奈もそんくらいの優しさ持ちなよ~」
「は??」
何ソレ私も貸そうとしたじゃん!!
お金足らなかっただけじゃん!!
「じゃあ一生武田さんに引っ付いてなよ!!」
「いって!!」
安西の頭を思いっきり殴ると、
カオルを忘れて教室に走って戻った。