年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
「君はあの都築商事の御曹司とは言っても、本妻の子供ではないんだしね。そんな君がうちの指揮を執る場所に入ったとしても、うちの社の内部が、もしかしたら荒れるだけになるのでは…と少々不安も感じてたんだ」
だから、今の申し出は自分としては寧ろ有難い、と本音を漏らす相手を見つめ、私はキョトンとしてしまう。
(え…?あの…どういう意味?)
指揮を執るという言葉の意味を考えながら、あれ?なんかおかしいぞと思う。
だって、輝の父親は私に、彼を自分の後継者にするつもりがある…と言ってたんだから。
もしも、此処で会社の指揮を任せられたりしたら、それは出来なくなるんじゃないの?
それともこのオフィスを行く行くは手に入れるつもりがあって、この会社ごと輝に社長職を任せるつもりでいたとか?
それにしてはおかしい。
土井物産の社長さんは安堵な表情を浮かべているし、輝も涼しい顔つきで社長さんの方を窺っている。
娘さんだけは意味が分からないように呆然としていて、私もまだ謎が解けなくてぼうっとした。
だから、今の申し出は自分としては寧ろ有難い、と本音を漏らす相手を見つめ、私はキョトンとしてしまう。
(え…?あの…どういう意味?)
指揮を執るという言葉の意味を考えながら、あれ?なんかおかしいぞと思う。
だって、輝の父親は私に、彼を自分の後継者にするつもりがある…と言ってたんだから。
もしも、此処で会社の指揮を任せられたりしたら、それは出来なくなるんじゃないの?
それともこのオフィスを行く行くは手に入れるつもりがあって、この会社ごと輝に社長職を任せるつもりでいたとか?
それにしてはおかしい。
土井物産の社長さんは安堵な表情を浮かべているし、輝も涼しい顔つきで社長さんの方を窺っている。
娘さんだけは意味が分からないように呆然としていて、私もまだ謎が解けなくてぼうっとした。