年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
『女の方が歳をとるのは早いのよ。彼氏がいるんだったら、さっさと嫁に行った方がいいわ』
同じ部署で働く今井さんにそう言われて流石に少し落ち込んだ。
彼女は私よりも五歳年上で、既に二人の子持ちでもある。
『小島ちゃんが気後れするのも分かるわよ。何せ相手は営業一課のエリートだし、二十代で係長職みたいな仕事もさせられていて、それを不平も不満も零さずにこなしてる。うちの旦那じゃ到底出来ないような仕事も、あの若さで淡々とやってのけてるんだから大したもんよ。
…でもさ、その分、いつも二の次にされてない?今年のイブデートも食事だけって聞いて呆れたし、いくら毎年お正月の旅行をプレゼントしてくれるからって、三年目も同じってどういうのよ!?女性の三年間て大事なのよ!?そろそろ指輪の一つくらいくれても、バチ当たらなくない!?』
結婚して、と迫ればいいのよと言われてしまい、慌てて「そんなこと言えません!」と手を振った。
年上の私から逆プロポーズなんて無理だと言うと、今井さんは『このままじゃいずれフラれる』と予言した。
同じ部署で働く今井さんにそう言われて流石に少し落ち込んだ。
彼女は私よりも五歳年上で、既に二人の子持ちでもある。
『小島ちゃんが気後れするのも分かるわよ。何せ相手は営業一課のエリートだし、二十代で係長職みたいな仕事もさせられていて、それを不平も不満も零さずにこなしてる。うちの旦那じゃ到底出来ないような仕事も、あの若さで淡々とやってのけてるんだから大したもんよ。
…でもさ、その分、いつも二の次にされてない?今年のイブデートも食事だけって聞いて呆れたし、いくら毎年お正月の旅行をプレゼントしてくれるからって、三年目も同じってどういうのよ!?女性の三年間て大事なのよ!?そろそろ指輪の一つくらいくれても、バチ当たらなくない!?』
結婚して、と迫ればいいのよと言われてしまい、慌てて「そんなこと言えません!」と手を振った。
年上の私から逆プロポーズなんて無理だと言うと、今井さんは『このままじゃいずれフラれる』と予言した。