年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
私達はさっき、家族に結婚の許しを貰い、照れくさく感じながらも気分は晴れやかに家を出た。
それから彼の家にも行って、お母さんに会うつもりでいたのに違ってて__。
輝は自分の家にも向かわず、いきなり家を出たと私に告げた。
どうして?と理由を訪ねても、さっき言った通り…と答えるだけで、まだ明確な答えも教えてくれてない。
「どうして家を出たりしたの?輝は、お母さんを大切にしてたじゃない」
例えば自分には愛情を注いでこなかったにしても、それでも見放したりはしてこなかった筈だ。
海外出張へ行っても彼は真っ直ぐ家に帰っていたし、私と二人でいる時に電話が掛かってきても嫌な顔一つせずに出て、優しい声でお母さんの話を聞いてあげていた。
「急に見捨てるなんて変よ。そんなの、お母さんが可哀想」
詰め寄るように輝に訴え、理由を教えて欲しいと願った。
多分、自分なら絶対にそんなことしないと思えてきて、他に方法がなかったの?と考えてしまう。
輝はじっと私を見つめ、悩んだように目を伏せた。するりと横を擦り抜けるとダブルベッドの端に腰掛け、はぁ…と深い溜息を吐き出す。
それから彼の家にも行って、お母さんに会うつもりでいたのに違ってて__。
輝は自分の家にも向かわず、いきなり家を出たと私に告げた。
どうして?と理由を訪ねても、さっき言った通り…と答えるだけで、まだ明確な答えも教えてくれてない。
「どうして家を出たりしたの?輝は、お母さんを大切にしてたじゃない」
例えば自分には愛情を注いでこなかったにしても、それでも見放したりはしてこなかった筈だ。
海外出張へ行っても彼は真っ直ぐ家に帰っていたし、私と二人でいる時に電話が掛かってきても嫌な顔一つせずに出て、優しい声でお母さんの話を聞いてあげていた。
「急に見捨てるなんて変よ。そんなの、お母さんが可哀想」
詰め寄るように輝に訴え、理由を教えて欲しいと願った。
多分、自分なら絶対にそんなことしないと思えてきて、他に方法がなかったの?と考えてしまう。
輝はじっと私を見つめ、悩んだように目を伏せた。するりと横を擦り抜けるとダブルベッドの端に腰掛け、はぁ…と深い溜息を吐き出す。