年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
「どんな親だろうと、皆に祝福されて結婚するのが夢なの。
馬鹿みたいにロマンチストだと言われてもそれが小さい頃からの願いで、その方がずっと幸せになれると思って信じているの。…だって、マムがいつも苦しい時には、あの教会での誓いを思い出すようにしている…と話してくれていたから。
大勢の人の前で誓った約束を、自分達は果たす為に夫婦になったんだ…って、いつも私に聞かせてくれていたから…」
それを忘れない為に『いい夫婦の日』が両親の結婚記念日なのよ…と言うと、輝の目から大粒の涙が溢れ落ちた。それは私の服の上に染みを作り、じわっと広がって染み込んでいく。
「…だから私、輝のお母さんにも会って、ちゃんと結婚を認めて貰いたいの。幸せになってと言って貰いたいし、そうすることで、ようやく私達は前に進むことが出来ると信じてる。
でも、今夜はもう遅いし今更家にも伺えない。だけど、明日の夜には二人でお母さんの所へ行って、結婚したいとちゃんとことわって、認めてもらいましょうよ。お母さんにも私、会いたいし、お願いします…とちゃんと頭も下げたいから」
馬鹿みたいにロマンチストだと言われてもそれが小さい頃からの願いで、その方がずっと幸せになれると思って信じているの。…だって、マムがいつも苦しい時には、あの教会での誓いを思い出すようにしている…と話してくれていたから。
大勢の人の前で誓った約束を、自分達は果たす為に夫婦になったんだ…って、いつも私に聞かせてくれていたから…」
それを忘れない為に『いい夫婦の日』が両親の結婚記念日なのよ…と言うと、輝の目から大粒の涙が溢れ落ちた。それは私の服の上に染みを作り、じわっと広がって染み込んでいく。
「…だから私、輝のお母さんにも会って、ちゃんと結婚を認めて貰いたいの。幸せになってと言って貰いたいし、そうすることで、ようやく私達は前に進むことが出来ると信じてる。
でも、今夜はもう遅いし今更家にも伺えない。だけど、明日の夜には二人でお母さんの所へ行って、結婚したいとちゃんとことわって、認めてもらいましょうよ。お母さんにも私、会いたいし、お願いします…とちゃんと頭も下げたいから」