年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
『相手には、周りに常に彼女候補がいる様な状態なのよ。それに引き換え、小島ちゃんにはカレシの候補も居ないでしょ!?』
痛いところを突かれて笑うしかなかった。
確かに平凡な私には、輝以外の男性なんて見当たらない。
だって、あんな素敵な人と付き合いだしたら、他の人はまるで石ころの様に見えて、輝きすらも半減してしまうんだもん。
それに、私には色々と悩みどころもあるんだ。
それがあるから、輝にも今一つ思いきって行動が出来ない。
(以前よりはマシになったと言っても、まだまだだしなぁ…)
階下にいる両親のことを思い出すと溜息が出る。
父も母も頑張ってはいるけれど、この状況は後何年くらい続くんだろうか。
思うとどっと落ち込む。
自分も出来る限りの力は貸しているけれど、結婚してしまうとそれも難しくなると思うから積極的にもなれない。
(…だからいいんだ。このままで)
輝からの提案が無いことが幸い。
このままの関係でいられたら、私はいいと思わないといけない。
先の約束なんて、あっても無くてもいい。
彼に嫌われずにいれたらそれだけでもう……
痛いところを突かれて笑うしかなかった。
確かに平凡な私には、輝以外の男性なんて見当たらない。
だって、あんな素敵な人と付き合いだしたら、他の人はまるで石ころの様に見えて、輝きすらも半減してしまうんだもん。
それに、私には色々と悩みどころもあるんだ。
それがあるから、輝にも今一つ思いきって行動が出来ない。
(以前よりはマシになったと言っても、まだまだだしなぁ…)
階下にいる両親のことを思い出すと溜息が出る。
父も母も頑張ってはいるけれど、この状況は後何年くらい続くんだろうか。
思うとどっと落ち込む。
自分も出来る限りの力は貸しているけれど、結婚してしまうとそれも難しくなると思うから積極的にもなれない。
(…だからいいんだ。このままで)
輝からの提案が無いことが幸い。
このままの関係でいられたら、私はいいと思わないといけない。
先の約束なんて、あっても無くてもいい。
彼に嫌われずにいれたらそれだけでもう……