年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
「確か華道だけでなく、茶道も日舞も免許を持っている筈だけど」
でも、どれもあいつと出会ってからはやめてしまい、人生を狂わされたんだ…と恨む。
「あいつは母さんの疫病神みたいなもんだよ」
こんな花、捨ててやろうか…と睨む輝を制して奥へ向かい、リビングだと言うドアをノックする。
中からはまた返答もなく、輝は息を捨ててドアを押し開けた。
「母さん?」
声をかけると、のそっとソファに寝転んでる人影が動いた。
私は思わずビクッとして輝の腕にしがみ付き、彼はそんな私の肩を抱いて、大丈夫…と声をかけた。
「居るんなら出てこいよ。留守かと思うじゃないか」
輝がそう言うと、ソファに寝転んでる人は上体を揺り起こし、ゆっくりと振り向いてじろっと輝を見つめた。
(わっ…美人…)
つい目を見張って食い入る様に顔を見つめてしまう。
輝の父親も顔だけは整っていたけれど、お母さんにはまた別の美しさがあり、つい見惚れてしまいそうになる。
「帰ったの」
か細い声で呟くと安心した様に微笑む。
でも、どれもあいつと出会ってからはやめてしまい、人生を狂わされたんだ…と恨む。
「あいつは母さんの疫病神みたいなもんだよ」
こんな花、捨ててやろうか…と睨む輝を制して奥へ向かい、リビングだと言うドアをノックする。
中からはまた返答もなく、輝は息を捨ててドアを押し開けた。
「母さん?」
声をかけると、のそっとソファに寝転んでる人影が動いた。
私は思わずビクッとして輝の腕にしがみ付き、彼はそんな私の肩を抱いて、大丈夫…と声をかけた。
「居るんなら出てこいよ。留守かと思うじゃないか」
輝がそう言うと、ソファに寝転んでる人は上体を揺り起こし、ゆっくりと振り向いてじろっと輝を見つめた。
(わっ…美人…)
つい目を見張って食い入る様に顔を見つめてしまう。
輝の父親も顔だけは整っていたけれど、お母さんにはまた別の美しさがあり、つい見惚れてしまいそうになる。
「帰ったの」
か細い声で呟くと安心した様に微笑む。