年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
来年もこの調子で頼むな…と言うと、妻が迎えに来てくれてるそうだ…とスマホを取り出してニヤッと微笑む。
「仲がいいですね」
歩調を合わせながら二人で通路を歩きだした。
城島さんは俺を振り返って口角を上げ、「まあな」と満更でもない様な顔を見せた。
「仕事柄出張が多いだろ。滅多と顔を合わさないもんだから、お陰でいつでもラブラブだよ」
冗談とも取れるような言葉を続け、君達は?と訊き直した。
「付き合いも長いんだろ。あの二課の彼女と」
望美のことを持ち出され、チラッと横顔を窺いがら「はあ」と短い返事。
城島さんは俺の言葉を受け止めるとフ…と笑い、これから彼女とどうなりたいんだ?と遠慮もなしに訊ねてきた。
「付き合って何年になるんだ?」
「三年は過ぎましたね」
「だったらそろそろ相手も待ってるんじゃないのか?お前からのプロポーズを」
ニヤニヤしながらそう問われ、こっちは冷や汗を感じて目を逸らせる。
「……でしょうね」
そう言いながら胸では「ほっとけ」と呟く。
上司にプライベートをあれこれ詮索されるのは気に入らないが。
「仲がいいですね」
歩調を合わせながら二人で通路を歩きだした。
城島さんは俺を振り返って口角を上げ、「まあな」と満更でもない様な顔を見せた。
「仕事柄出張が多いだろ。滅多と顔を合わさないもんだから、お陰でいつでもラブラブだよ」
冗談とも取れるような言葉を続け、君達は?と訊き直した。
「付き合いも長いんだろ。あの二課の彼女と」
望美のことを持ち出され、チラッと横顔を窺いがら「はあ」と短い返事。
城島さんは俺の言葉を受け止めるとフ…と笑い、これから彼女とどうなりたいんだ?と遠慮もなしに訊ねてきた。
「付き合って何年になるんだ?」
「三年は過ぎましたね」
「だったらそろそろ相手も待ってるんじゃないのか?お前からのプロポーズを」
ニヤニヤしながらそう問われ、こっちは冷や汗を感じて目を逸らせる。
「……でしょうね」
そう言いながら胸では「ほっとけ」と呟く。
上司にプライベートをあれこれ詮索されるのは気に入らないが。