年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
確かに、俺は城島さんの言うように、望美を期待させたままで待たせているのかもしれない。
彼女が何も言ってこないのをいいことに、今年もまた代わり映えのないプレゼントを贈ってしまったばかりだ。
しかも事情があって、今年は国外旅行にはしなかった。
仕事柄、海外に行くことも多くあり、日本でのんびりしたかったのもあるんだが__。
チケットを渡した時、望美は一瞬だけ顔を曇らせていた。
だけど直ぐに気持ちを切り替えた様に微笑み、熱海だと知って意外そうな顔を見せた。
(あーやって、いつも俺に合わせてくれるんだよな。だから一緒に居ると楽なんだけど)
けれど望美にしてみれば不幸だろう。
俺の様な男に引っ掛かって、先へも進まずに悩んでいるだろうと思う。
……でも、何も言わずにいてくれることが有難い。
同時に申し訳なさも募るが、俺にとっては、望美のそういう聡明さに惹かれる部分は大いにあるんだ。
はぁ…と深い溜息をつきながら、顔が見たい…と呟く。
けれど、今更彼女に電話をかけ直すのもな。
彼女が何も言ってこないのをいいことに、今年もまた代わり映えのないプレゼントを贈ってしまったばかりだ。
しかも事情があって、今年は国外旅行にはしなかった。
仕事柄、海外に行くことも多くあり、日本でのんびりしたかったのもあるんだが__。
チケットを渡した時、望美は一瞬だけ顔を曇らせていた。
だけど直ぐに気持ちを切り替えた様に微笑み、熱海だと知って意外そうな顔を見せた。
(あーやって、いつも俺に合わせてくれるんだよな。だから一緒に居ると楽なんだけど)
けれど望美にしてみれば不幸だろう。
俺の様な男に引っ掛かって、先へも進まずに悩んでいるだろうと思う。
……でも、何も言わずにいてくれることが有難い。
同時に申し訳なさも募るが、俺にとっては、望美のそういう聡明さに惹かれる部分は大いにあるんだ。
はぁ…と深い溜息をつきながら、顔が見たい…と呟く。
けれど、今更彼女に電話をかけ直すのもな。