年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
「だったら夕食を食べに行こうか。ルームサービスを取ることも考えたけど、折角だからレストランで味わう方がいいと思って予約しておいた」
着替えようと言って体を離される。
解かれていく温もりを寂しく感じながらも服を着て、彼と一緒にホテルの最上階にあるレストランへと向かった。
お正月と言えど、ホテルの宿泊客は多いらしい。
レストラン内には既に宿泊客が大勢食事をしていて、私達は窓際の予約席へと案内された。
そこで、輝は慣れた調子でワインを注文し、私は料理もスムーズに頼む彼をじっと見つめながら、さっきの電話の相手は誰だったんだろうかと思い出していた。
輝があんな風に感情的になれる相手なんて見たことがない。
時々、二人でいる時にお母さんから電話がかかってくることもあったけれど、あんな風に刺々しく話すのを聞いた覚えもない。
誰なんだろう…と思いつつ彼を見ていた所為か、輝がこっちを見返して、何?と訊ねた。
「何か食べたくない物でもオーダーした?」
着替えようと言って体を離される。
解かれていく温もりを寂しく感じながらも服を着て、彼と一緒にホテルの最上階にあるレストランへと向かった。
お正月と言えど、ホテルの宿泊客は多いらしい。
レストラン内には既に宿泊客が大勢食事をしていて、私達は窓際の予約席へと案内された。
そこで、輝は慣れた調子でワインを注文し、私は料理もスムーズに頼む彼をじっと見つめながら、さっきの電話の相手は誰だったんだろうかと思い出していた。
輝があんな風に感情的になれる相手なんて見たことがない。
時々、二人でいる時にお母さんから電話がかかってくることもあったけれど、あんな風に刺々しく話すのを聞いた覚えもない。
誰なんだろう…と思いつつ彼を見ていた所為か、輝がこっちを見返して、何?と訊ねた。
「何か食べたくない物でもオーダーした?」