年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
告げられた真実と告げたくなかった嘘
金曜日の夜、メールで決めた待ち合わせ場所へ来た輝は、「久し振り」と言いながら微笑み、私の手をぎゅっと握って歩き出した。
「なんか、ずっと会ってなかった様な気がするな」
お正月の三日を最後に顔を合わせていなかった。だから、本当に八日ぶりのデートだ。
「韓国に行ってる時、俺、望美に話があると言っただろ」
いきなり来た…とビクリと足を竦ませる。
躓く感じで歩を緩める私を振り返った彼と目が合い、ドキン!と大きく胸が弾んだが__。
「…それ、何か食べてからにしていいか。空腹だと話す気力も湧かないし」
彼処へ行くか?と指差す方向に、しゃぶしゃぶ屋さんの看板が見える。
私は首を縦に振って歩き始め、輝もその隣を歩き出した。
(こうやって私達、ずっと一緒に歩いていけるもんだと思ってたけど…)
それも、もしかしたら今夜で終わりになってしまうのかもしれない。
輝の話を聞いて、私が自分のことも話したら、二人の関係性に何らかの変化が起こるかもしれない。
(良いように変わるのならいいけど、最悪、溝が生まれてしまったら……)
「なんか、ずっと会ってなかった様な気がするな」
お正月の三日を最後に顔を合わせていなかった。だから、本当に八日ぶりのデートだ。
「韓国に行ってる時、俺、望美に話があると言っただろ」
いきなり来た…とビクリと足を竦ませる。
躓く感じで歩を緩める私を振り返った彼と目が合い、ドキン!と大きく胸が弾んだが__。
「…それ、何か食べてからにしていいか。空腹だと話す気力も湧かないし」
彼処へ行くか?と指差す方向に、しゃぶしゃぶ屋さんの看板が見える。
私は首を縦に振って歩き始め、輝もその隣を歩き出した。
(こうやって私達、ずっと一緒に歩いていけるもんだと思ってたけど…)
それも、もしかしたら今夜で終わりになってしまうのかもしれない。
輝の話を聞いて、私が自分のことも話したら、二人の関係性に何らかの変化が起こるかもしれない。
(良いように変わるのならいいけど、最悪、溝が生まれてしまったら……)