年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
そういう人と自分は、今後も本当に付き合っていけるのだろうか……。


甘いプロポーズなんて夢のまた夢だった…と思い出す。

私に似合うのは彼みたいな人じゃなく、もっと庶民で、波に揉まれても這い上がれる様な感じの人でないと駄目なのでは…と考えてしまう。



(でも、輝でないと私……)


好きなのは彼だから…と思いを改める。
けれど、同時に隙のない人の言葉が蘇り、ズ…ンと深く傷つく自分を感じて、ぎゅっと唇を噛み締めるより仕方なかった__。



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