ただの高校生の秘め事なんて
みんなのところに行きたいのは山々だけど、
今行くと、逃げてるみたいで
感じ悪いよね…

友達いないし。

しょうがない。

三村康介はと言うと、名簿とにらめっこ。

何が楽しいんだろ…

そういえば、さっき私の名前名簿見ずに
漢字で書いてたな。


全員覚えてんのかな



いや真面目か


「あ、あの」

沈黙に耐えきれず話しかけてしまった。
三村康介が、こっちをちらっと見た、が
すぐに視線を戻してしまった。

「何?」

「あ、えっとその、私そんなに学級委員らしい感じじゃないし、そのー三村くん有名だし、真面目だし…」

言葉が出てこない…頑張れ私!

「そのー明らかに堅物そうで、
一緒に学級委員やるの怖いなーって…」


やばい!!!!
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