ただの高校生の秘め事なんて
どこからか現れた見知らぬ顔。

多分クラスの人。


いや、そうじゃないわけがない。

「無視しないでよー」

人懐っこい笑顔で三村康介の顔を覗き込んでいる。


友達いたんだ…


人の良さそうな明るい話し方をする
その男は、私作のポスターをつまみ上げ、
じーっと見る。

なんだこいつ

「んっとーー『そう』さやかちゃん?」



「『そう』じゃなくて、『みなと』です。」



珍しい間違え方
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