ただの高校生の秘め事なんて
開いたドアの先に立っていたのは
驚いた顔の三村康介だった。
といっても、いつもの無表情より
少し眉の傾きが急だなーと言う程度。
私は恐る恐る口を開く。
「あの三村くんのファイル、
クラスに置きっ放しだったから持ってきたんだけどすれ違っちゃったみたいで」
思っていたよりもすんなりと言葉が
出てきた。
助かった。
「あのーーーほんとにごめんなさい!」
ばっと頭を下げる。
自然に角度は90度になってしまう。
それは尊敬の意味ではなく
単純に睨まれたくないと言うだけの礼。
早く何か喋って!!っと思った瞬間
「俺今部活に遅刻するって
言いに行っただけだから」
驚いた顔の三村康介だった。
といっても、いつもの無表情より
少し眉の傾きが急だなーと言う程度。
私は恐る恐る口を開く。
「あの三村くんのファイル、
クラスに置きっ放しだったから持ってきたんだけどすれ違っちゃったみたいで」
思っていたよりもすんなりと言葉が
出てきた。
助かった。
「あのーーーほんとにごめんなさい!」
ばっと頭を下げる。
自然に角度は90度になってしまう。
それは尊敬の意味ではなく
単純に睨まれたくないと言うだけの礼。
早く何か喋って!!っと思った瞬間
「俺今部活に遅刻するって
言いに行っただけだから」