ただの高校生の秘め事なんて
「ありがとう」


1ミリも思ってなさそうな
義務感満載の三村の言葉とともに、
無情にも書き込まれていく

湊 紗矢香

の文字。
ていうか字下手くそ。


「じゃあ湊、前出て進行手伝って」

「あ、はい」

前に出てくるのを待ってるのは
これ以上ないほどに真顔の三村康介。

やっぱりただの堅物じゃん…

「あ、あの私あんまり進行得意じゃ…」

「書記やって」





こっっっっわ
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