3秒後、きみと恋がはじまる。



それから私は、昼休みも放課後もユリにバドミントンを教えてもらって。

スミレは「運動とかしたくないから」と全然付き合ってくれなかったけれど、ひたすらに練習して。



そして、1週間が経った。




「き、筋肉痛がすごい…」


1週間みっちり練習したせいで、私の身体は筋肉痛でバキバキだ。普段、体育以外で運動しないからなぁ。


でも!そのおかげでずいぶん上手くなった気がするし、それに私のペアは元バドミントン部のユリだし。

優勝するぞー!と意気込んで、体育館にやって来た。



「1回戦の相手はD組か…D組は経験者いないらしいし、大丈夫でしょ」


壁に貼り出されたトーナメント表を見ながら呟くユリの言葉に「頑張ろうね!」と頷いた。


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