3秒後、きみと恋がはじまる。
「あ、お箸もう一個あったの?」
「うん、付けてくれた」
そっか……。気が利くけど気が利かない!
たこ焼きの屋台でにこにこしているおじさんをちらりと見て、自分の煩悩をかき消すように首を振った。
受け取った割り箸をパキンと割って、たこ焼きをひとつもらう。
アツアツのたこ焼きは口の中を火傷してしまいそうなくらいで、それでもソースとマヨネーズと鰹節が美味しい。
やっぱりたこ焼きとか焼きそばは、屋台で食べるからこそ美味しいよね!
「美味しい〜!」
その後、花火を見る場所に着くまでにわたあめやりんご飴を無事ゲットして、ふたり並んで河川敷に座る。
混んでいるのもあるけれど、地面に座るのって、距離が近くて、すごくドキドキするなぁ。