3秒後、きみと恋がはじまる。
「え、本当に金なんだね!?もっとくすんでるものだと思ってた!綺麗〜!」
最初の目的地、金閣寺に着いてはしゃいでいると。
「桃ちゃん」
「わ、郁人くん!なんか久しぶりだね」
「そうだね。俺らのクラスとコース同じみたいだからよろしくね」
「そうなんだ!よろしくー」
茜くんのコースしか把握してなかったなぁ。
まあ、郁人くんに会えるの久しぶりだし、ちょっと楽しみかも!
「ねえアイス食べよう!抹茶アイス!」
「ええ、寒くない?」
金閣寺から出てすぐ。
ソフトクリームやレモネードなんかの手軽なスイーツを売っているお店で、抹茶ソフトをゲットした。
「んー、冷た!おいしい!」
なんだかんだ、文句を言っていたスミレもミックスソフトを買っていた。
「ひとくちちょーだい」
金閣寺を一緒に回った郁人くんが、私の抹茶ソフトをひとくち食べる。
「ん、あま」なんて言ってぺろりと舌を舐める姿がセクシーで、なんだかイケメンは絵になるなぁ、なんて思ってしまった。