3秒後、きみと恋がはじまる。
・
・
・
「おい、三好。今日の日直だよな?
みんなのノートを集めて職員室に持って来てくれ」
「ええ……先生。
私行くところがあるんですけど」
「これが終わってからにしてくれ」
有無を言わせない先生の言葉に、しょぼんとしながらみんなのノートを集める。
……って、1人足りない。
バスケ部の田中くんだ。
もう部活に行っちゃったのかもしれない……。
このまま出してしまおうかなとも思ったけれど、そうすると田中くんのノート提出が遅れたことになるよね。
「もう…」
仕方なく走って教室を出て、バスケ部が活動しているはずの体育館に向かう。
早く茜くんのところに行かないと、帰っちゃうかもしれないのに……!
どうしても、今日、誕生日ケーキを渡したいのに……。