3秒後、きみと恋がはじまる。


だって、だって、もう言葉じゃ表せなくて。

心の中から溢れてくるピンクが、君が好きだって叫んでるから。



「頑張ってるじゃん、お前にしては」


「茜くん〜〜!好き〜〜!」


「……お前話聞いてる?」


「聞いてる!大好き!」


「……しつこいんだけど」



悪態をつきながらも、面倒くさそうな顔をしながらも。

ちゃんと私の歩幅に合わせて歩いてくれる、きみが好きだ。


好きだって、全然言ってくれないけれど。

「お前」ばっかりで、名前も読んでくれないけれど。


それでも付き合う前とは、変わらないようで、どこか違う。

そんな特別なきみが、大好き。



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