3秒後、きみと恋がはじまる。
少し前までは、休みの日が大好きだったのに。
金曜日には、明日から土曜日だという解放感に包まれていたのに。
きみに恋してからの私は、休みの日が嫌いだ。
きみに会えないなら、休みなんてなくていいし。
きみに会えるから、月曜日は大好き。
「はぁ〜…」
そんな今日は土曜日の夜で。
昨日は一方的に茜くんに話しかけに行ったけれど、今日は一度も会えていない。
当たり前だ。学校がないんだから。
…学校の外でも、会えるような関係になれたらいいのになぁ。
そんな私は、この前教えてもらった連絡先から茜くんによくメッセージを送っているんだけど。
…それこそ一方通行で、茜くんは返事をくれたことがない。
いや、いいんだけど!
そんなに返事が欲しいようなメッセージを送っているわけではないし。
茜くんも「返事しないよ」とあらかじめ言っていたんだから全然大丈夫なんだけど。
それでも私のアイコンからばかり吹き出しの出ているトーク画面は、なんだか可笑しい。
まあ、既読はついているから読んではくれているらしい。
それだけで嬉しいけれど。