3秒後、きみと恋がはじまる。
私が送るメッセージは、
『今日は可愛い犬に会ったよ。ペット飼いたくなっちゃった!』とか。
『美味しいタピオカのお店見つけたんだ。いつか茜くんと行けたらいいな〜』とか。
返事がこないことはわかっているから、返事を求めるようなメッセージは送らないように気を付けている。
これ以上面倒くさがられたくないからね。
…でも一回くらい、茜くんからのメッセージ欲しいなぁ。
なんて、連絡先をゲットしたら今度は返事が欲しいなんて、どんどん欲張りになっていってしまう。
今日も返信の来ないトーク画面を眺めていたら、今日の昼に送った『今日は友達と遊んだよ!来週小テストなの忘れてた…』ってメッセージに既読がついた。
読んでくれた!と喜ぶ私。
だって今、画面の向こうには、私と同じトーク画面を開いている茜くんがいるっていうことで。
同じ瞬間に、同じことをしているって、それだけでなんだか奇跡みたいに幸せじゃない?