3秒後、きみと恋がはじまる。
「そういえば特進科に、転校生来るんだってね」
「ああ、らしいな」
「女の子なんだって」
「へえ、そうなんだ」
「…その子も茜くんのこと、好きになっちゃうかな」
「ならないだろ」
そうかなぁ。
冷たいようで、本当はすごく優しくて。
そんなきみのこと知ったら、女の子は誰だって好きになっちゃうと思うな。
こうやって、毎日「好き」が積もって。
まだきみを好きになってから少ししか経っていないけれど。
私はもうこんなにも、きみを好きになってしまったよ、茜くん。