3秒後、きみと恋がはじまる。
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「「有村くんを好きになったぁ!?」」
次の日。友達のユリとスミレに昨日の出来事を報告したら、2人とも目を丸くして驚いている。
スミレなんか、飲んでいたいちごみるくで咳き込んでいる。
もう、汚いなぁ。
「いや、さすがに無理じゃない?高嶺の花すぎるよ」
「有村くん、女の子嫌いって噂だし…」
有村くんは、去年のミスコン1位の先輩に言い寄られても、1番可愛い後輩に告白されても、「興味ない」の一点張り。
もう男の子が好きなんじゃないかなんて噂が立つほどの女嫌いらしい。
まあ、普通に考えて、そんなすごい人と普通の私がどうにかなるなんて無理だよね。
私だってそのくらいは分かってるんだけどさ。
「でも、仲良くなるくらいは頑張れると思うの!」
ノートだって拾ってくれた。
無視したっていいのに、茜くんって呼んだら振り返ってくれた。
茜くんって呼ぶの、許してくれた。
きっと本当はいい人なんじゃないかって、思うんだ。