恋色。
『 薄い黄色 』
「他にはどんなのがあるかな」
「知るか」
「今の気持ち!今の気持ちの色は?」
わたしは晃佑に聞いた。
「侑南はどうなんだよ」
「わたし?わたしはねー…うすーい黄色」
「はっきりしねーな」
「だって、この普通でいつも通りな感じって、安心しない?」
「まぁ分からなくもない」
今のわたしの気持ちは薄い黄色。
晃佑といる時は、家族と家にいる時と同じくらい安心して、リラックスできていると思う。
何をしても、わたしのことをわかりきってくれている晃佑だから、「バカじゃねーの」ってまた流してくれるし、辛い時も、安心していられる。
やっぱりわたしにとって、晃佑は必要不可欠な存在だ。