同期に恋して 〜ずっと片思い〜
そこへメッセージが来たことをしらす音がして、私は机の上のスマホに目を落とした。
「あっ……」
つい、嫌そうな声が出ていたのだろう、涼真はそんな私を心配そうに見た。
「どうした?」
「あっ、なんでもないよ。昔の友達からの結婚式の招待状の返信がないって催促の連絡」
小さくため息をつきながら、私はそのメッセージを涼真に見せた。
[千夏ちゃん久しぶり。なんとか連絡先がわかったってよかった。結婚式の招待状手元にとどいているかな?まだ間に合うから、ぜひ出席してね。よければ彼か旦那様ときてね]
どうして、彼氏がいると決めつけてるんだろう……。
憂鬱な気持ちになり、返信しようと思ったものの、文面が思いつかずスマホを置いた。
「結婚式に招待されるぐらいだから、仲がよかったんだろ?」
涼真のもっともな意見に苦笑する。
「仲ね……」
「その言い方すると、そうでもないの?」
それほど興味のない話題だろうと、私は早く話を終わらせようと言葉を発した。