同期に恋して 〜ずっと片思い〜
「そうだね。元カレを獲られただけ」
うわー。
本当に端的に言うと、どうしてその関係で招待状が送られてきたのか疑問になる。
「え?」
意外にもそれだけの話に、涼真は興味を示したようで、私をジッとみた。
「ちなって付き合ってた男いたの?」
え?
そこ?
私は啞然として涼真を睨みつけた。
「ねえ、そこ?私達いくつだと思ってるの?」
私の問いに、涼真は苦笑しつつ言葉を発した。
「だって、ちな男の気配まったくないから」
それはあなたのせい。
学生のときは多くはないけど、付き合っていた人ぐらいいた。
会社に入ってからもしばらく続いていたが、そのうち涼真を好きになってしまった。
「昔はそれなりにいたよ」
少しだけ見栄を張って、多めに聞こえるように言ったけど、まあいいよね。
どうせどっちでもいいだろうし。
私はそう思いつつ、刺身を口に入れてまたビールを流し込んだ。
あ……意外に酔っぱらったかも。
なんだか楽しくなってきて、私はお酒のペースがどんどん上がっていく。
「ねえ、涼真。今度はね日本酒にしようよ。それにね、仕事だって私なりにがんばってるの」
私の言葉を、涼真はハイハイと相槌を打ちながら、たしなめる様に話しかける。
「ちーな、飲みすぎ。そろそろやめろよ」
なによ……。
自分のせいなのに。
「いや!明日休みだし、もっと飲むの!」