同期に恋して 〜ずっと片思い〜
ちょっとだけ同期以上?
あったま……痛い……。

昨日は何か幸せな夢を見ていた気がしたが、襲いかかる頭痛に顔を歪めた。

ゆっくりと瞼を開けると、まだ暗いことが分かり、私はもう一度寝ようと、ふわふわしたシーツに包まれながら私は寝返りを打った。

ん?
なぜか何かにあたり、私はぼんやりする視界の中、その物?を確かめる。

「ちな?どうした?起きたのか?」

その聞き覚えのある声に、私は真っ青になり、背筋が冷たくなる。
噓でしょ……。

なんで?
どうして?

そんな事が頭をグルグルと回る。

「頭痛いのか?ちょっと待ってろ」
そう言って、ベッドから降りて出て行く涼真の後姿を見送る。

上半身裸の涼真を見て、私は慌てて自分のシーツの中の姿を確認する。

服は着ているものの、シャツだけの自分に呆然とする。

噓でしょ?
何?何かあった?


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