同期に恋して 〜ずっと片思い〜
「ちょっと……なに?……」
帰ろうにも、手はしっかり涼真に握られていてどうしていいかわからない。
一生懸命昨日の事を思い出そうにも、断片的にしか思い出せないし、頭もいたい。
眠れるわけがないと、しばらく涼真の寝顔を拝むことにする。
眠っていてもきれいな顔だな……。
ぱっちり二重が閉じられていても、涼真がかっこいいのが解る。
よっぱらった同期をちょっと助けてくれただけ。
これは同期の友情。
自分に呪文のように言い聞かせる。
涼真が私を女としてみているわけがない。
そんな事を思っていると、お酒がまだ残っていたのか、私はそのまままた眠りについていたようだった。