同期に恋して 〜ずっと片思い〜
そして、やっぱりと言っていいほど、女の子たちは涼真に視線を向けている。
『めちゃくちゃかっこよくない?』
『芸能人?』
そんな声すら聞こえて、一緒にいる私はいたたまれなくなる。
そして、ジッと自分の服を見つめた。
可愛げのないモノトーンの自分。
デートではないからと、選んだ服だったが、今日ぐらい楽しめばよかったと、心の中で小さくため息をつく。
「ちな。俺これ食べたい」
そんな女の子の視線など慣れているのだろう、涼真は無邪気に食べたいものを選んでいた。
「うん」
いつも通り返事したつもりだったが、涼真はジッと私を見た。
「どうした?」
「え?何が?」
いきなり聞かれた言葉に、私はきょとんとした顔を向けた。