同期に恋して 〜ずっと片思い〜
「はい、そこまで」
最後はもう喧嘩のようになった私たちは、加瀬さんの一言でお互い黙り込んだ。
「加瀬さん、すみません」
静かに言った私に、加瀬さんは涼真を見た。
「涼真、もう帰れ。少し頭冷やせ」
加瀬さんに言われ、涼真は小さく頷いた後、私を見た。
「ちな、送ってく」
静かに言った涼真に、私は小さく首を振った。
「大丈夫。一人帰れるから」
そう言った私に、涼真は驚いたような表情をした。
「そんな訳に行くわけないだろ……」
小さくな声で、うんざりするようにいった涼真に、私はもう泣きたかった。