同期に恋して 〜ずっと片思い〜
ごめんね。本当は違うんだ。
詩織の友達ということもあり、あまり会わない友人たちには、すぐに別れたことにすればいだろうと心の中で謝った。
そんな時、案内がありチャペルへとみんなで歩き出した。
チャペルはすごく大きな大聖堂で、クリスマスのイルミネーションが幻想的でとてもきれいだった。
「素敵……」
まわりの友人たちはクリスマスデートのような感じになっていたので、私はそっと静かにチャペルの中に座り周りを見ていた。
幻想的で厳かに始まった式での詩織は、とてもきれいで真っ白なウェディングドレスがとても似合っていた。
そしてみんなの彼氏を呼ぶだけあって、旦那さんになる人はすごくかっこいい人だった。
この人をみんなに見せたかったんだろうな……。
そんな事を思ったが、過去はどうであれ、詩織の幸せを今日は祝おうと思い笑顔を向けた。
フラワーシャワーの代わりに、緑と赤のカラフルなテープや風船がチャペルの前の広場に舞い散る。