同期に恋して 〜ずっと片思い〜
「俺がちなの事を好きだって気づいてから、お前に俺を見て欲しくて、やたら声をかけるようになった」
同期だから気にかけてくれてると思っていた私は、驚いて涼真を見た。
「そうしたら、よく俺たちの事を面白おかしく言うやつや、まあ俺この外見だしモテたから、俺の事を好きだっていってくれた子たちがお前の事を悪く言ったり、何かをしようとしているのに気づいた」
「え?そうなの?」
「ああ、だから……。俺のせいでお前が嫌がらせにあったり、何かあるぐらいならと軽く適当な男というイメージをつけた方がいいかなって。だから誰とも付き合わないけど、軽く誘われれば食事に行けるって周りに思わせ続けた結果、こんな感じになってた」
自分は鈍感なのか、まったくそんな事に気づいていなかった。いや、涼真が気づかせていなかったのかもしれない。
「そうだったんだ……ごめん」
零れ落ちた言葉に、涼真は慌てたように言葉を発した。
「ほら、ちな優しいから自分の事を責めるだろ?俺が好きなだけだったんだ。軽い付き合いをしていても、ちなとは飲みに行ったり同期としての関係を続けれたからよかったから」
そこで涼真は私をジッとみた。