同期に恋して 〜ずっと片思い〜
恋人はむずかしい
「また喧嘩したの?」
美耶子のあきれた声に、私はうっと言葉を詰まらせた。

あの日から付き合いだして1カ月が過ぎた私達だったが、こうやってたまに喧嘩をする。

まあ、それも私がほとんど原因なんだけど……。

「で?今度はなに?」

美耶子があきれた様子で、そばの上のてんぷらを口に入れる。

「だって……」
社食ということもあり、大きな声では言えないが私はつい不満が口についた。

「またあいつのモテすぎる問題?」

「うん」

「という事は、また嫉妬してるのに、言えずに一人で我慢して感じ悪くなって、あいつが切れたって事?」

端的に事実を言われた私は、その内容に自分自身であきれた。

「やっぱり私が悪いよね……。モテるのわかってて付き合ったんだし……」

「そうね」
ばっさり言われて、私は小さくため息をついた。
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