同期に恋して 〜ずっと片思い〜

素直にならないといけない、かわいくなりたいと思うのに、片思いが長すぎたからか、同期でずっといたからか、甘えることや不安な事を言えずにいる。

同期の時の方が、素直に甘えられていたし、普通に話ができていた気がする。

「早く謝るなりなんなりしないと、振られるわよ!」
美耶子は淡々と言葉を発すると、最後のおそばの汁を飲み干した。

「うん……」
私は食欲もあまりなく、少しだけご飯を口に入れる。

今回の原因も私自身、納得がいくような、いかないようなことからだった。

付き合い始めて、私を守るためと涼真は社内では内緒にしようと言った。
その事に関しては、たしかに私なんかが彼女?と言われるのは当たり前だし、ごたごたするのも避けたかったので、その提案には賛成した。

でも、でも、そうすると全く涼真の周りから女の子は減らない。
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