【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
「氷枕と冷えピタの交換と、タオルを常に清潔なものに代えてください。それと、何か食べれそうなら、厨房におかゆを用意しておくので、出してあげてください。定期的に熱を測ってもらえると助かります。あと……部屋に行く時は、倉庫にあるマスクを使ってください。移ったら大変なので……!」
和泉くんのことを考えると、あれもこれもしてもらいたいこと出てきて、ペン先を走らせた。
……うん、このくらいで大丈夫!
「これ、メモ書きですっ」
仕事を書いたメモを一枚切り取って、笑顔でマネージャーさんに渡した。
なぜかマジマジと私の顔を見ている3人に、首を傾げる。
えっと……ど、どうしたんだろう……?
私の顔、何か付いてるかな……?
「ありがとうございます!それじゃあ、行ってきます……!」
心配になり始めた時、1人の女の子がハッと我に返った反応をし、メモを受け取ってくれた。