【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
断る理由もない、かな……?
「約束ね?それじゃあ、俺ちょっと人探ししてるから、今日はもう行くよ」
「はいっ。佐倉先輩、本当にありがとうございました……!」
「どういたしまして。また明日」
ひらひらの手を振って、笑顔を残し、先輩は去っていた。
ほんと、良い人だったなぁ……。
……あっ、そういえばハンカチ……!
手に持ったままのハンカチの存在に気づいて、溜息を吐いた。
返すの、忘れちゃった……
でも、私の涙で濡れたハンカチを返すのも、失礼かな……うん。
洗濯して、また返しに行こう……!
……って、佐倉先輩のクラス聞くのも、忘れちゃった……。
「約束ね?それじゃあ、俺ちょっと人探ししてるから、今日はもう行くよ」
「はいっ。佐倉先輩、本当にありがとうございました……!」
「どういたしまして。また明日」
ひらひらの手を振って、笑顔を残し、先輩は去っていた。
ほんと、良い人だったなぁ……。
……あっ、そういえばハンカチ……!
手に持ったままのハンカチの存在に気づいて、溜息を吐いた。
返すの、忘れちゃった……
でも、私の涙で濡れたハンカチを返すのも、失礼かな……うん。
洗濯して、また返しに行こう……!
……って、佐倉先輩のクラス聞くのも、忘れちゃった……。