【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
「ボトルの補給は俺がするので!休んでてくださいね!!」
「絶対ですよ……!」と念を押してくる健太くんが面白くて、また笑ってしまう。
こくりと頷くと、健太くんは「そ、それじゃあ行ってきます!」といい去っていった。
私も、食堂に行こうかな。
そろそろ朝食の時間になるだろうし、用意しないと。
食堂に戻ると、マネージャーさんたちが集まっていた。
「おはようございます……!」
元気よく挨拶をしてくれるみんなに、私も笑顔を返す。
「おはようございます!」
「静香さん、何時から起きてたんですか……!」
「少し前ですよ」
「あたしたち、食事の準備手伝おうと思って来たんですけど、もう朝ごはんできてたからびっくりして……」
作り終えた料理を見て、申し訳なさそうにしているマネージャーさんたち。