【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜





「ご、ごめんなさい……!」

「い、いえ……!気にしないでください……!いろんな噂があるのは知っているので」



きっと、私が男遊びが激しいとか、軽いとかいう類の噂のことだろう。

申し訳なさそうな表情をするマネージャーさんに、微笑み返す。



「い、いえ!あたしたちが嘘だってみんなにちゃんと広めます!!」



首を激しく左右に振って任せてください!と言ってくれるマネージャーさんたち。



「ふふっ、その気持ちだけで十分です。ありがとうございます」



皆さんの優しさに、心がぽかぽかと暖かくなる。

満面の笑顔を向けると、マネージャーさんたちはなぜか揃ってため息をついた。



「はぁ……」



あ、あれ……?私、失礼なこと言ってしまった……?


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