【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜


「リナちゃんは朝から元気いっぱいだね」

「なに?うるさいって言いたいの?」

「ううん。太陽みたいだなって思って」

「……。……あんた、ほんと人ったらしよね」



人ったらし……?

リナちゃんの言葉の意味がわからなくて、首を傾げた。



「くっそ……何よ首なんか傾げちゃって……可愛いわねッ……」

「……??」



益々意味がわからなくて、頭上に並ぶはてなマークが増えていく。



「ほんっと、見た目とのギャップが凄いわ……」

「ギャップ?」



私、が……?



「そうよ。こーんな色気ムンムンの見た目の癖に、中身天然記念物って訳わかんない!!可愛いの暴力!!!!」

「リ、リナちゃん……?」



何故か頭を抱え始めたリナちゃんに、恐る恐る手を伸ばして背中をさすった。



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