【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
無自覚……純粋?
どれも私には不釣り合いな言葉で、戸惑うことしかできない。
それにしても、やっぱり私って、そこまで軽そうに見えるんだっ……。
改めてそう気づいて、内心ショックを受けた。
「どうしよう……愛しい……」
「守りたい……」
「え、えっと、ありがとうございます」
なぜかうっとりしているマネージャーさんたちに、とりあえずお礼を言っておく。
「静香先輩に告白されたら、どんな男も一発KOですよ!」
「あはは、そんなことないですよ。好きな人には、フラれてしまったので……」
苦笑いした私の返事に、マネージャーさんたちは今日一番の驚いた表情を見せた。
「「「………………え?」」」
ま、また……。
さっきから、そんなに驚かせることを言っているつもりはないんだけれど……。