【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
マネージャーさんたちは、「静香さん……」と悲しそうな表情をした。
あれ……?どうしてそんな顔……。
「……まだ好きなんですか?」
図星を突かれ、途端に顔が熱を持ったのがわかる。
きっと、面白いほど顔に出ているだろう。
「あ……えっと、あの……」
ごまかそうと思えば思うほど、何も言葉が出てこなかった。
「わかりやすすぎます静香先輩……!もう、愛しい……!!」
えっ……わ、わっ……!
ひとりのマネージャーさんが、ぎゅっと抱きついてきた。
それを合図に、他のマネージャーさんたちも次々と抱きついてくる。
「静香先輩にそんなに想われてるとか、その男幸せ者ですよ……!」
「静香先輩……あたしは応援します……!」
「というか、静香先輩にはもっといい男いますよ……!年下とか頼りないじゃないですか……!」
「どっかの俳優くらい、いけますよ……!」