【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
マネージャーたちが言っているように、きっとあの人に想われて断る相手なんていないだろう。
俺の失恋は、ほぼ決定だ。
でも……
何もせずに諦めるとか、どうなんだ。
少しでも、好きになってもらえる可能性があるなら、頑張るのに。
俺は初めての感情を持て余しながら、窓から見える夕日を見る。
学校に帰るまでの間、静香先輩の笑顔が頭から離れなかった。
【side和泉 -END-】