嘘の続きは
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「かんぱーい」
カチンと泡盛ベースのお酒の入ったジョッキを合わせた。
「今夜はよくタカトの許可が下りたね」
「まあね」
いたずらが見つかった子どものような顔をして果菜ちゃんがペロッと舌を出してからフフッと笑った。
「まさかあんなことになるなんてね」と言うと彼女も深く頷いた。
旅先の札幌駅前でロケをしていたローカルテレビ番組の中の『街かど天気予報』という3分ほどのミニコーナーだった。
もちろん、自ら進んで出たわけじゃない。
生放送時間直前、たまたま通りがかった私たちに若い女性ADさんが撮影協力してくれる素人さんが見つからずこのままではクビになってしまうと半べそで頼んできたから見捨てることもできず、人助けのつもりで仕方なく協力したのだけどそれがいけなかった。
私がしたのは「明日の天気は晴れです」って地方タレントらしき若い男性の隣でひと言言っただけ。
果菜ちゃんは天気図のフリップ持って笑顔で立ってただけなのにその様子をSNSで拡散されてしまったのだ。
一般人にカテゴライズされるはずの私と果菜ちゃんだけど、世間的には準芸能人?だと思う人たちもいるようで、私たちは微妙な立場にいることに気づかされた出来事だった。
「かんぱーい」
カチンと泡盛ベースのお酒の入ったジョッキを合わせた。
「今夜はよくタカトの許可が下りたね」
「まあね」
いたずらが見つかった子どものような顔をして果菜ちゃんがペロッと舌を出してからフフッと笑った。
「まさかあんなことになるなんてね」と言うと彼女も深く頷いた。
旅先の札幌駅前でロケをしていたローカルテレビ番組の中の『街かど天気予報』という3分ほどのミニコーナーだった。
もちろん、自ら進んで出たわけじゃない。
生放送時間直前、たまたま通りがかった私たちに若い女性ADさんが撮影協力してくれる素人さんが見つからずこのままではクビになってしまうと半べそで頼んできたから見捨てることもできず、人助けのつもりで仕方なく協力したのだけどそれがいけなかった。
私がしたのは「明日の天気は晴れです」って地方タレントらしき若い男性の隣でひと言言っただけ。
果菜ちゃんは天気図のフリップ持って笑顔で立ってただけなのにその様子をSNSで拡散されてしまったのだ。
一般人にカテゴライズされるはずの私と果菜ちゃんだけど、世間的には準芸能人?だと思う人たちもいるようで、私たちは微妙な立場にいることに気づかされた出来事だった。