嘘の続きは
「そういえば、果菜ちゃんってもう人妻なんだよね。
タカトさんって超クールで有名だったじゃない。女性に囲まれてもにやけたりしないし、派手な噂もなかったし。なのに果菜ちゃんといる姿は感情モロ出し、笑顔も怒りも全開って感じだね。あのクールイケメンに全力で愛されるってどんな感じ?」

「えええ?」

果菜ちゃんの顔が一気に赤くなっていく。
あらら、本当にうちでも外でも変わらず溺愛されてるんだ。

「ちょっと興味があって。タカトが果菜ちゃんを溺愛って有名な話だから。私、恋愛ってよくわからないの」

「待って、待って。私もそんなのわかんないよ。とりあえず私たちの話はいいよ。置いといて」

顔を赤らめた果菜ちゃんが慌てたように泡盛のシークワーサー割をごくんと飲み込んだ。
その反応、何か身に覚えがあるってことだよね。うん。

「この際だから私の今後のためにも聞いてみたいんだけど」

にやにやすると、果菜ちゃんは諦めたように小さく息をを吐いてなぜか私の目をじっと見てきた。
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