嘘の続きは
どういう事?と首をかしげると果菜ちゃんは困ったような顔をした。
「私の想像だからーーー話半分で聞いてね。あの映画祭の時、専務さんは何か朋花さんに話したそうにしてたのに気が付いてしまったの。朋花さんが自分のことを見ていないときに朋花さんのこと何度も見てた。ううん、しっかり見つめてた。なのに、朋花さんにわざとそっけない態度をとってた。何か隠してるって気がしてならないのよね」
「ただ単に私と話したくないとかもう接触したくないってことだと思うけど」
「うーん、それにしては視線に冷たさがなかったっていうか逆に熱がこもっていたようなー」
「熱?ああ、怒りでしょ。余分なことしやがってって」
「うっ、それ言われるとお互いきついよね。あそこであのADさんを振り切って逃げていればテレビのお天気コーナーに出ることもなくあんな騒ぎにならなかったわけだし」
はあっと同時にため息をついてしまいそのことに気が付いて笑ってしまった。
「専務さんはそんな感じには見えなかったけど・・・」
果菜ちゃんの言いかけた言葉は続かずお店の出入り口の方を凝視すると
「あ、えっ?ん?あれ?」
驚いたような大きな瞳がさらに大きくなり、そしてすぐにキラキラして綺麗な三日月になった。
彼女の視線が向かっている私の背後に目をやると…あらら。事務所スタッフの青山君をお供にした果菜ちゃんの愛する旦那さまがキラキラオーラを纏いこちらに向かって真っすぐ歩いてくるところだった。
「私の想像だからーーー話半分で聞いてね。あの映画祭の時、専務さんは何か朋花さんに話したそうにしてたのに気が付いてしまったの。朋花さんが自分のことを見ていないときに朋花さんのこと何度も見てた。ううん、しっかり見つめてた。なのに、朋花さんにわざとそっけない態度をとってた。何か隠してるって気がしてならないのよね」
「ただ単に私と話したくないとかもう接触したくないってことだと思うけど」
「うーん、それにしては視線に冷たさがなかったっていうか逆に熱がこもっていたようなー」
「熱?ああ、怒りでしょ。余分なことしやがってって」
「うっ、それ言われるとお互いきついよね。あそこであのADさんを振り切って逃げていればテレビのお天気コーナーに出ることもなくあんな騒ぎにならなかったわけだし」
はあっと同時にため息をついてしまいそのことに気が付いて笑ってしまった。
「専務さんはそんな感じには見えなかったけど・・・」
果菜ちゃんの言いかけた言葉は続かずお店の出入り口の方を凝視すると
「あ、えっ?ん?あれ?」
驚いたような大きな瞳がさらに大きくなり、そしてすぐにキラキラして綺麗な三日月になった。
彼女の視線が向かっている私の背後に目をやると…あらら。事務所スタッフの青山君をお供にした果菜ちゃんの愛する旦那さまがキラキラオーラを纏いこちらに向かって真っすぐ歩いてくるところだった。