嘘の続きは
ええーっと、何が何で何の頃合いなんだろうか?

「意味がわからないって顔か?まあいい。ここは俺と朋花が住むために買った。遠慮はいらない、お前の家だ。その件は後で話す。とりあえずおとなしくしてろ」

は?と思ってる間に私の後頭部に手が回され引き寄せられたと思ったら唇が温かくなった。
んんん

キスしてる?
キスしてるよね。
キスしてるわ。

これは一体?

重ねられた唇が離れ
「目くらい閉じろ」
と言われてまた唇を塞がれた。

なぜかおとなしくそれに従って目を閉じてしまったけれど、あれ?なんでキス???

次第に深くなるキスに気持ちがよくなりそのうちに私の疑問はどこかに飛んで行った。

ーーーそっか。これ夢なんだ。果菜ちゃんと飲んだお酒のおかげでいい夢を見ているんだ。そうでなければ意味がわからない。
どうやら自分にとって都合のいい夢を見ているらしいと納得した。

意味不明なことばかりなのは夢なんだから。

夢なら、
夢なら何を言っても、何をしてもオッケーだよね。
夢なんだもん…

真島さんのキス、気持ちいい。
なんて温かくて気持ちいいんだろう。

妙にリアルなんだけど、夢・・・なのか?
まあ夢なんだろう。
夢ならば-

私は真島さんの首の後ろに腕を回して、もっと深くまで彼のキスを受け入れた。

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