嘘の続きは
新婚の恋人
私たちに用意されていたのは程よい大きさの個室で、そもそもテーブルセッチングは二人分のみでもともと姉夫婦は来るつもりはないのだろう。
「ホントにあの人は」
呆れていると、ノックの音と共に丸山シェフが顔を出した。
「よぉ、エージ」
「ああ、久しぶりだな、ケイ」
二人の親しそうな挨拶の後で、丸山シェフが
「初めまして。隼人さんから話は聞いています。隼人さんの義妹でエージの嫁さんになってくれた奇特な女性だとか」
と爽やかな笑顔を向けてきた。
そう言えば、丸山シェフは真島さんのお友達って言ってたっけ。そしてお義兄さんも丸山シェフと知り合いだと言ってたか。
「初めまして、ですね。俺はエージは高校の同級生で隼人さんは大学の先輩後輩の関係です。俺の別々の知り合いの二人がまさか義理の兄弟になるとは驚きです」
私の表情を読んだんだろう丸山シェフがクスクス笑いをしながらそう説明してくれた。
「西さんもそう言ってました」
「だろうね。隼人さんは愛する嫁を手に入れたら可愛い妹まで出来たと喜んでいたのにいきなりその妹が知り合いの若くもない男に持ってかれたって嘆いていたからね」
「おい」
余分なことを言うなとばかりに真島さんはムッとした顔をしている。
私は笑いを隠そうとしたけれどどうしても我慢が出来ずくすっと笑ってしまった。
「私のこともどうぞこれからよろしくお願いします」
「もちろん。よろしくね、朋花さん。今度うちの妻と子供を紹介するよ」
「はい。ぜひ」
丸山シェフと家族ぐるみで知り合いになれる?私はワクワクしてきた。
「ホントにあの人は」
呆れていると、ノックの音と共に丸山シェフが顔を出した。
「よぉ、エージ」
「ああ、久しぶりだな、ケイ」
二人の親しそうな挨拶の後で、丸山シェフが
「初めまして。隼人さんから話は聞いています。隼人さんの義妹でエージの嫁さんになってくれた奇特な女性だとか」
と爽やかな笑顔を向けてきた。
そう言えば、丸山シェフは真島さんのお友達って言ってたっけ。そしてお義兄さんも丸山シェフと知り合いだと言ってたか。
「初めまして、ですね。俺はエージは高校の同級生で隼人さんは大学の先輩後輩の関係です。俺の別々の知り合いの二人がまさか義理の兄弟になるとは驚きです」
私の表情を読んだんだろう丸山シェフがクスクス笑いをしながらそう説明してくれた。
「西さんもそう言ってました」
「だろうね。隼人さんは愛する嫁を手に入れたら可愛い妹まで出来たと喜んでいたのにいきなりその妹が知り合いの若くもない男に持ってかれたって嘆いていたからね」
「おい」
余分なことを言うなとばかりに真島さんはムッとした顔をしている。
私は笑いを隠そうとしたけれどどうしても我慢が出来ずくすっと笑ってしまった。
「私のこともどうぞこれからよろしくお願いします」
「もちろん。よろしくね、朋花さん。今度うちの妻と子供を紹介するよ」
「はい。ぜひ」
丸山シェフと家族ぐるみで知り合いになれる?私はワクワクしてきた。